美しき美術館風ゴルフコース
ニュージーランドを代表するゴルフ場、今回ご紹介するのは、南島クイーンズタウンにあるザ・ヒルズゴルフ場です。先週ご紹介いたしましたミルブルックゴルフ場のすぐ近くにあります。
ザ・ヒルズゴルフ場 写真 ギャラリー
ニュージーランドの主要都市には、ジュエリーショップ「マイケル・ヒル」がありますが、そのオーナーであるマイケル・ヒル氏が、混雑したゴルフ場へ通わなくてもゴルフができるために造ったプライベートコースが、ここザ・ヒルズゴルフ場です。
当初は、プライベートコースということで、マイケル・ヒル氏やファミリーの知り合いしかプレーすることができなかったのですが、2009年からビジターでもゴルフができるようになっています。
2007年11月、2009年2月、2010年1月と「ニュージーランド・オープン」の舞台となり、地元クイーンズタウンをはじめ、ニュージーランドのゴルフ業界にセンセーショナルな話題を提供しました。2014年2月には再び、ニュージーランドオープンが開催されることが決まりました。日本ゴルフツアー機構とパートナーシップ契約を結んだので、日本からも15名ほどのプレイヤーが参加します。
そうした話題先行だけではなく、設計家トム・ドークのデザインコースとしてニュージーランドベスト10にランクされる名コースです。
コースの特徴は、まず各ホールがきっちりと孤立していること。プレー中は、ほかのホールがあまり見えません。ホール間は、背の高いフェスキュー草などブッシュに囲まれているので、視覚的にも周りが見えにくく、プレーをしているホールのフェアウェイが浮き彫りになる印象があります。
ブッシュはもちろんのこと、ラフも深いので、ボールがフェアウェイを外すと、ロストボールになる可能性が高まります。その反面、フェアウェイをキープできると、まるでふかふかのじゅうたんのようなフェアウェイからショットを打つことができます。
フェアウェイのアンジュレーションはほとんどなく、フラットです。しかし、ブッシュのほか、バンカーが点在していたり、ホールによっては自然の岩がそのまま残されているので、そうした障害をうまくかわしていくことがスコアメイクにつながります。
さすがトーナメントが行われるコースということもあって、グリーンの状態も素晴らしく、ホールによって様々な形状をしています。砲台グリーン、段グリーン、池のふちにあるグリーンなどいろいろと楽しめます。
名物ホール
名物ホールには、17番パー5を挙げたいです。
左サイドが深いラフ、そして右サイドに広く大きなバンカーがあります。ティーショットはそのプレッシャーを乗り越えていくのですが、次のセカンド地点のプレッシャーが左右の岩です。渓谷の中のように、左右を自然の岩に囲まれています。ボールがあたるとどこへ反射していくのか見当がつきません。なんとか3打目地点までボールを運んだとして、最後の関門がグリーンです。中央が山のように高くなったグリーンで、奥側へ下っています。ピンの位置によっては、乗せる場所をしっかり考えておかないと検討つきにくいパッティングをすることになってしまいます。終盤でも、驚きが尽きないゴルフコースです。
もう一つ、ザ・ヒルズゴルフ場の特徴が、コース内に点在する彫像の数々です。ティーグランド脇に、フェアウェイ中央に、池の中に、橋の近くに、グリーンのそばに、至るところに芸術家の大きな作品が飾られているので、美術館のような気分を味わえます。
スコアのことはしばし忘れて、そうした芸術品に目を配りながらプレーすることも趣があるかもしれません。
ザ・ヒルズゴルフ場 インフォメーション
ゴルフ場名 | ザ・ヒルズゴルフ場 THE HILLS Golf Club |
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コースの長さ / 使用ティ | 6,610m/7,271yd (Championship tee) – par72 |
グリーンまでの距離表示 | スプリンクラーにmetre表示 グリーン中央まで |
ピンポジションの判断 | ピンフラッグの色で判断 |
ゴルフ場設備 | ドライビングレンジ/アプローチエリア/パッティンググリーン/プロショップ/レストラン・カフェ |
ザ・ヒルズゴルフ場の所在地
ザ・ヒルズゴルフ場の紹介動画
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