ニュージーランドのゴルフ場 北島 MAUNGAKIEKIE Golf Club
マンガキキゴルフ場は、
オークランドの街中からもっとも近いゴルフ場のひとつで、
マウントロスキル[Mt Roskill]地区にあります。
(ほかに、アカラナゴルフ場も街中です。)
街中ということで、敷地はそれほど広くなく、周りは道路、そして住宅に囲まれており、美しい景観を楽しめるといったことは残念ながらありません。
オークランドは死火山が残っている街で、「Mt」と名がつくエリアが多く、アップダウンが多いのが特徴ですが、ここマンガキキは、まさにアップダウンの多さを感じるゴルフ場です。
パー3の4ホールをのぞく14ホールのうち、打ち上げティーショットが7ホール、打ち下ろしティーショットが7ホールと半分半分。フラットなティーショットを打てるホールはありません。これから夏に向けてフェアウェイが固くなってくると、ランを利用できるので、打ち下ろしホールではより有利になるかもしれません。
フェアウェイは、それほど狭く感じませんが、ホール間を隔てる木々が高いので、狭く感じるところもあります。それ以上に、コースの先が見えないホールがいくつかあるので、ティーショットの狙いどころが絞りにくく、はじめてプレーする場合は注意が必要です(特に、5番、6番、14番、17番のティーショット。いずれも下り)。
青ティを使って、約6,236ヤード(パー70)。打ち下ろしホールもありますので、距離の長さはそれほど感じませんので、確実なフェアウェイキープがスコアメイクにつながるでしょう。
フェアウェイの左右に配置されるクロスバンカーは、あまりありませんが、グリーン周りのガードバンカーは、豊富です。ガードバンカーの形も様々ですので、絵になる風景に感じました。しかし、C.H.アリソン設計といえば、「アリソンバンカー」を期待してしまうのですが、そのような深いバンカーはありませんでした。砂質は粗いですが、やわらかいほうです。
グリーンはそれほど大きくありません。うねりも少ないですが、「段」はあります。はっきりとした2段グリーンというわけではありませんが、部分的に「段」があるので、ピンポジションによって狙いどころを変えたほうがいいでしょう。16番グリーンは、水はけの悪さの影響か、乾ききっておらず、スパイク跡でデコボコになってしまっていました。それでも、全体的に固く引き締まっているほうなので、下りのパットは油断すると抜けてしまいます。
シグネチャーホールにオススメしたいのが、10番打ち下ろしのパー4と15番打ち下ろしのパー3。いずれもグリーンを囲むバンカーのレイアウトが美しく印象に残っています。もうひとつ、5番・左ドッグレッグのパー4。距離的にはワンオンを狙えそうですが、グリーン脇に小川があり、グリーン手前に大きな木でさえぎられているのでチャンスはなさそう。それでも、グリーンが小さいので、フェアウェイに確実に落とし、セカンドでピンを狙いたい。短いけれど、攻略のしがいがあるホールです。
上り下りを繰り返していくコースですので、足腰にこたえるかもしれません。周りの眺望を楽しむといったゴルフ場ではありませんが、グリーンをねらうセカンドショットが多種多様でおもしろそうです。技術派好みのゴルフ場に感じました。